アレルギー疾患について
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 アトピー性皮膚炎-


アトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎は特に子供に多い病気です。ごく少数の人が大人になって
も慢性に続きます。アトピー性皮膚炎は強いかゆみを伴った慢性で再発性の
湿疹です。  自覚症状としてはかゆみがあり、他覚的には加齢とともに皮疹の
形態と分布が特有の経過をたどります。

 アトピー性素因を持つものに多因子的に発症するとされているが、病勢の
変化はアレルギー機序によってのみ左右される訳ではありません。
                       一般に思春期を経過する間に軽快する。

 乳児は顔面東部の湿疹として、成人期では関節屈部に丘疹として現れる。

日常生活の注意

1,かゆい時にはどうする?
  我慢できなくなったら冷たいタオルで冷やすか肌着を変えましょう。
  塗り薬で湿疹を抑えることも必要。爪は清潔に。

2,お風呂の入り方
  刺激の少ない石鹸を使用。殺菌剤入りの薬用石鹸・ナイロンタオルは不可。
  塗り薬は風呂上がりに最適です。

3,食べ物は制限するべきか?
  一般には制限の必要はありません。根拠もなく制限すると成長発育の妨げ
  になります。ただし、小児ではスナックやチョコレートなど、成人で脂っこい
  食事などで悪化する場合は制限しましょう。      (過敏食物除去療法)

4,こんな服はやめよう。
  ちくちくする衣類や毛布はやめましょう。毛布には木綿のカバーを、
  夏はタオル時の掛け布団を使いましょう。

5,環境改善
  ハウスダスト・ダニ・カビ・花粉・動物の毛など、家の中には至る所に
  アレルゲンの巣があります。

6,ストレスは大敵、この病気は気長に
  生命に関わる病気ではありません。気長にみましょう。


アトピー性皮膚炎と予防接種。
  卵や抗生物質に強いアレルギーを示す子は不可。それ以外は受けるのが
  望ましいでしょう。主治医に相談しましょう。

ステロイドホルモン軟膏について
  高濃度の軟膏を長期・大量に使う場合をのぞいて心配はありません。

海水浴について
  海水の殺菌作用・消毒作用により海水浴により快方に向かう場合のある
  ことがわかってきました。ただ、あまり強い紫外線はさけた方がよいでしょう。

皮膚の鍛錬
  住宅構造の変化や冷暖房器具の普及が皮膚を弱くします。薄着をしたり
  冷暖房を控えましょう。